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2006年度ブッカー賞 最終候補6作品 ヒシャーム・マタール

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ブッカー賞 最終候補「In the Country of Men」


ブッカー賞についてや、トピックされた受賞者、候補者の記事はこちら。
Die Verwandlung


僕は今回の候補作で読んでみたいと思ったのが、ヒシャーム・マタール。「In the Country of Men」って直訳すると、「その男の国から」という感じ。

「エジプトはナイルの賜物」という、首都がカイロ、西にリビア、南にスーダン、北東にイスラエルエジプト・アラブ共和国

イスラム教徒とキリスト教徒(コプト教会東方正教会など)からなるアラブ系のエジプト人が主であり、その他にベドウィン(アラブ遊牧民)やベルベル人ヌビア人アルメニア人、ローマ人、トルコ人、アラブ人、ギリシア人などがいる。

言語はアラビア語公用語である。ヌビア語、教育・ビジネスに英語、文化的にフランス語も使われている。コプト教会の儀式に古代エジプト語の流れを汲むコプト語が使われることもあるが、口語としてはほぼ死滅状態となっている。

宗教はイスラム教が94%(ほとんどがスンナ派)であり、その他の宗派では、エジプト土着のキリスト教会であるコプト教会の信徒が多い。
by Wikipedia

マタールの父はリビアの秘密警察によって「消えた」という。 彼の友人は絞首刑、親類は投獄だ。兄はカイロに住んでいるというから、引用から考えると、宗教や政治の異論者だったという家庭ではなかったのかな。

マタール曰く
「政治と関係なかった本を書きたいと思いました。」と彼は言う。 「私は、結局、官能主義者と審美主義であると思います。 私は本当に政治に興味を持っていませんが、政治はキャンバスの一部でした。 私はそれに関して何かを言わなければなりませんでした。さもなければ、これらのキャラクタを形成しているすべての異なった力が抽象的でしょう。」

ヒシャーム・マタールと、そのブッカー賞 最終候補作品「In the Country of Men」に、僕は非常な興味を覚えたんだ。


その他の最終候補作品
The Inheritance of Loss
The Secret River
Carry Me Down
Edward Mother’s Milk
The Night Watch