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Old News 5300年前の男 エッツィー→セミョーノフ『人類社会の形成』

1991年にアルプスで見つかった男エッツィーの呪い報道から4ヶ月経過。
その5300年前のエッツィーから原始人へさかのぼる。
エンゲルスは、無規律性交から、血族婚:親子間の婚姻禁止、そしてプナルア婚:きょうだい間の婚姻禁止、さらに氏族婚:女系の一族間での婚姻禁止という発展を描いたが、セミョーノフによってこのあと、「プナルア婚」と「血族婚」が歴史上存在しないことが証明されたという。

血族婚って歴史上存在しないのか。そうなのかぁ。そういえば千利休には、娘であるお亀を妻とする説もあったが、否定されている。


セミョーノフはアウストラロピテクスの頭蓋骨から、メスを巡って、オス同士の闘争があったことを指摘しているが、学生の頃、「オスがメスの後頭部を石器で殴って気絶させ、気を失っている間に性交する。」とは、こういうことだったのかなぁ。

こういったハレムは、次第に群れを崩壊させ、ハレムタブーという無規律性交を原則とする集団が生まれる。その後の狩猟という生活に入り、性の抑制旗期と性生活期の時期が存在するようになるが、性生活期が短くなるにつれ、「祭り」というものが誕生するのである。氏族社会はこうした生産の営みだったのだ。

「母権論」のJ・J・バッハオーフェン(1815〜1887)は、古代法・原始法を,ヘロドトスらのギリシア・ラテンの史料を用いて研究。人類史上で,父権社会に先立って女性の支配する時代があったことを立証しようとした。この結果が1861年に出版された『母権論』である。この本で彼は,乱婚制→母権制父権制という進化の図式を示し,進化論者としての名を高めた。彼の結論は今日必ずしも支持されていない。