XAI

メゾン・アトリエ・フジタ

xai2006-04-29

『−−−略−−−藤田は二十九歳になろうとしていた。マロニエの若葉が眼にまばゆいパリの五月、島崎藤村はフジタのアトリエを訪ねている。そのときのことは紀行文「エトランゼエ」に書き残されており、フジタの周囲に流れていた時間や空間の気分を見事に伝えている。』−出展:藤田嗣治 異邦人の生涯 第一章 修行時代、「キキ」より−

藤村とも交流があったんだ。藤田が「蜂の巣」と名づけられた十二角形の建物に住むシャガール、モディリアニとの交友があった頃かなぁ。

第1章の修行時代のこの「キキ」は、モンパルナスの女王として名を馳せる。共に激貧だった頃があったんだけど、『裸で横たわったキキ』で、はじめて厚い札束を手にしたという。

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