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クリムト 寓話

なんだかなぁ。1年後のつもりが2年後になったわけ。更新が。僕、目を悪くしたからね。

ホントは「タオミナール」の記事書きたかったけれど、arei くんがさ、僕書きたいってうるさいからね。まぁ、トリコとサニーのジュエルミートみたいなもん。

まぁ、こんなところでね。はじめようか。「アレゴリーとエンブレム」より2点のクリムト

Idylle(牧歌)1884」Gustav Klimt

メダイヨン(コイン型)、木の葉や花の装飾はバロック風。二人の裸の青年は対照的な変化をみせている。全体構図はファルネーゼ宮にあるアンニバーレ・カルラッチの天井画。青年はミケランジケロのシスティーナ礼拝堂の青年像。装飾パターンはオーウェン・ジョーンズの「装飾の文法」の影響のほか、ハンス・マカルトを反映している。by千足伸行

牧歌はミケランジェロの影響なんだって。二人の羊飼いにはさまれたトンドには、ミューズが幼子に鳥の巣をみせている。「牧歌」はのどかさを象徴しているとは思うけど、なんだか気だるそうな羊飼い。鳥の巣が示すものは、たいてい結婚や家庭だよね。羊飼いはのどかさ、春なんかをあらわすよね。矩形には花があしらわれている。アカデミックなクリムト


「Weiblicher Akt mit Tieren in einer Landschaft 1883」

中央の寓話の擬人化は右手にペン、その後方に巻物がみえる。イソップなどに登場する動物。アカデミックな自然主義に染まっていたころの作品。by千足伸行

マルティン・ゲルラッハ編の「アレゴリーとエンブレム」は、1882年に出版。その翌年の作品。「寓話」はイソップの「ライオンとネズミ」の話しが左に描かれているよ。右はラ・フォンティーヌの寓話にある「狐とコウノトリ」でどちらも処世訓・風刺を託している。中央には擬人像、巻物は「寓話」を意味するね。クリムトじゃない作風が逆にイケテルね。

おまけ

「Orgelspielerin」Gustav Klimt

クリムトの「オルガン奏者」は、右にミューズかヴィーナスか。ティツィアーノの「ヴィーナスとオルガン奏者」にちょっぴり似ている。

リュートを持つ地上のヴィーナス。リュートは調和や性をさすこともあるけれどね。

これ、いつ描いたんだろうね。

「そういえば、ウィーン・ミュージアム所蔵「クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」が、7月11日から札幌芸術の森で開催されたらしい。」と arei くんの記事にあったけれど、このあとTOKIO でしょ。珍しいね、先にsapporo とは。

クリムト 愛(LOVE)
ヌーダ・ヴェリタスー裸の真実
クリムト タオミナール劇場の自画像
クリムト エミーリエ・フレーゲの肖像
カルロヴィ・ヴァリ市立劇場 クリムトの緞帳
クリムト 肖像画 「扇をもつ夫人」(Woman with Fan)
「ヨーゼフ・ホフマンとクリムト」ストックレー・フリーズ
クリムト 医学 哲学 法学 (ウィーン大学講堂)
クリムト THE BEETHOVEN FRIEZE Kiss for the World
クリムト 彫刻の寓意 Allegory of sculpture Gustav Klimt
クリムト、シーレ ウィーン世紀末展 パラス・アテナ(&MUSICⅡ) ]

今年の更新はこれで終わるかも。