ギュスターヴ・モロー「キマイラたち 悪魔的なデカメロン」
ギュスターヴ・モロー美術館所蔵の「キマイラたち」（1884年）は「キマイラたち 悪魔的なデカメロン」と題された。
モロー曰く
幻想的な夢の島は、女の情熱や空想、気まぐれなどのあらゆる形を含んでいる。最も根源的な本質における女性。見知らぬもの、神秘的なものに我を忘れ、邪悪で悪魔的な誘惑の形にした悪に心を奪われる無意識の存在。子供達の夢、諸感覚の夢、怪物的な夢、憂鬱な夢、精神と魂とを曖昧な空間へ、暗闇の神秘へと連れ出す夢、すべてが七つの大罪の影響を強く感じさせるはずである。
誘惑の説教をする蛇のもとを離れたばかりの呪われた女王の行列なのだ。道の端で院等な牡山羊が通るのを待っている。牡山羊には色欲が乗っていて道すがら崇拝を受けるだろう。
（略）
女達はキマイラに跨がって空間へと運ばれていくが、恐怖と眩暈によりそこから転落する。陰気で恐ろしい死のキマイラたち。（以下略）
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7枚目追加
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