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伊藤若冲 水墨遊

xai2006-07-18

僕さ、若冲の作品には「好き嫌い」が激しい。食用に鶏って絞め殺すのがヨーロッパで、日本は、首を鎌で刎ねるらしい。あぁ〜恐ろしい。それでもしばらくは、首なしのまま、元気に走りまわるらしいが、若冲ったらさ、その首なし鶏に見えるような横たわった樽を水墨画で描いているんだよ。メトロポリタン美術館にあるはずなんだけど。

ところで、これは象さんだ。海外では「Elephant」。象さんは、プライスコレクションの、芦雪なんかが描いているよね。牛なんかもね。アンディ・ウォーホルも。その記事にリンクしたから見に行って。牛さんはこちら

それでさ、海外のアンティークショップなんかでは、若冲が驚くくらい安いか高いかなんだ。今日紹介したいのは「水墨遊」ってディティール。

これもメトロポリタン美術館にあるはずなんだけど、手元にあるのが本物かはわからない。とりあえず、続きからみてみて。あっ、それから僕の仲間がさ、ちかじか若冲の記事アップするから、そのときはここに追記しておくね。じゃぁ、「水墨遊」でも見て行って。若冲の「髑髏図」のリンクも続きからね。

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そうそう、乗興舟

そうそう、乗興舟。
伊藤若冲 玄圃瑶華 拓版画「玄圃瑶華」「賞春芳帖」「玄圃瑶華」「素絢帖」「乗興舟」「若冲の拓版画」などを見て。

乗興舟いいでしょ。相国寺の大典和尚と淀川下りの感興を絵画化した拓版画。ホテルオークラで有名な大倉集古館でも見られるって。

「乗興舟」は、京都国立博物館にもあってさ、所蔵品データーベースから「若冲下絵淀川畔風景(乗興舟)搨本」、「果蔬涅槃図」、「藤娘」、京都伏見の海宝寺(黄檗宗)の方丈に描かれていた「群鶏図」、「大津絵 座頭図」がある。普茶料理がこのお寺で食せるよ。

若冲巡礼

泉屋博古館には、「目白海棠図」がある。

京都市伏見区の石峰寺の若冲の「五百羅漢」もすごいね。

萬福寺には「蒲庵浄英像」がある。ここでも普茶料理を味わえる。

アジア美術館(Asian Art Museum)には「石灯篭図屏風−Stone Lanterns」があるという。

「石灯篭図屏風−Stone Lanterns」っていう人は→「三の丸尚蔵館 動植綵絵 第二期」という記事にあるよ。それから、ボストン美術館にある「群鶏図」がある。三の丸尚蔵館の「群鶏図」と見比べると面白いよ。三の丸尚蔵館 動植綵絵の仲間じゃないからね、念のため)

細見美術館には、「群鶏図押絵貼屏風」「菊花図押絵貼屏風」「雪中雄鶏図」「糸瓜群虫図」「伏見人形図」「風竹図」がある。

いま細見美術館開催の「珠玉の日本美術 細見コレクション リクエスト展06」(2006年7月7日〜9月10日)の作品が、web上で拝見できるよ。→リクエストノミネート作品瓢箪牡丹図」「鼠婚礼図

「花卉図」は、 金刀比羅宮 の 奥書院に、滋賀県大津市にある義仲寺(花卉図天井画)だね。

花卉図っていう人は→若冲画譜」/「若冲の花」へ

あ〜、花で思い出したよ。若冲 花鳥版画を。ほらほら「まろ茶のパッケージ」や切手のデザインにされている。

薔薇に鸚哥」(切手、まろ茶)、「雪竹錦鶏図」(切手、まろ茶)、←におなじ「櫟鸚哥図」(切手)の版画はリンク先で。

また巡礼に・・・。

鹿苑寺金閣寺)大書院旧蔵障壁画には「竹図襖絵」「秋海棠図襖絵」「双鶏図貼付」「菊鶏図襖絵」「松鶴図襖絵」「葡萄図襖絵」「芭蕉叭々鳥図襖絵」、「翡翠図」「龍図」「昇鯉図」「竹虎図」がズラリ。

「仙人掌群鶏図」「蓮池図」「山水図」「野晒図」は、またまた相国寺

「仙人掌群鶏図」っていう人は→Ito Jakuchu」へ

承天閣美術館

さてさて、こういった名宝は承天閣美術館

9月5日今出川通烏丸東入ルで、同志社相国寺相国寺山内塔頭相国寺承天閣美術館「伝来の茶道具展」をサクッと紹介。でも長文。

釈迦三尊図 釈迦如来
釈迦三尊図 文殊菩薩
釈迦三尊図 普賢菩薩
翡翠
鹿苑寺大書院障壁画 障壁画配置図
鹿苑寺大書院 一之間 「葡萄小禽図」 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 一之間 「葡萄図襖絵」 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 二之間 「松鶴図襖絵」(西) 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 二之間 「松鶴図襖絵」(東) 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 三之間 「芭蕉叭々鳥図襖絵」 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 三之間 「月夜芭蕉図」 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 三之間 「芭蕉叭々鳥図襖絵」 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 四之間 「菊鶏図襖絵」 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 四之間 「双鶏図」 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 四之間 「秋海棠図襖絵」 鹿苑寺
鹿苑寺大書院 狭屋之間 「竹図襖絵」

伊藤若冲 トラックバック リンク集

僕の記事 奇才 伊藤若冲
翡翠図
若冲の花
伊藤若冲 付喪神図
伊藤若冲 菊花図屏風
絵手鑑の内蓮池に蛙図−蓮と睡蓮
江戸のオランダ 若冲と抱一の鸚鵡図
老松孔雀図 若冲名画集 1904年から
伊藤 若冲 花鳥版画」(雪竹錦鶏図/櫟鸚哥図)
伊藤若冲 Ito, Jakuchu 「枯木鷲猿図」 個人蔵 /「花卉双鶏図」個人蔵

それでもって「古本屋の若冲」( 1984年−「異色の江戸絵画−アメリカ・プライスコレクション−」展の「双鶏図」ではないかというコメントが)。

伊藤若冲 薔薇小禽図」からは、ほかに「若冲画譜」+(「薔薇に鸚哥」、「松に鸚鵡図」、「小枝に鸚哥図」)がある。

お次は・・・プライスコレクション

プライスコレクションの若冲は、オフィシャルサイト/オフィシャルブログ

プライスコレクションの絵師たちのプライスコレクション以外の作品もあるよ。THE ETSUKO AND JOE PRICE COLLECTION

もう少し続く・・・。

個人蔵の若冲の作品に、「枯木鷲猿図」と「花卉双鶏図」がある。こちらは、『伊藤若冲 Ito, Jakuchu 』って記事から。いまのところ一番新しい記事。

ぜひぜひ見比べてほしいのが、三の丸尚蔵館の『動植綵絵』にある「大鶏雌雄図」。 『花鳥―愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>』 の第4期 7月8日(土)〜8月6日(日) 展示なんだけど、海外の古書から買ってきた若冲のプリントペーパー「鶏雌雄図」と見比べて。なんか物語になりそうな予感。

第4期の『花鳥―愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>』がでたところで・・・

『花鳥―愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>』

第1期
「芦雁図」「牡丹小禽図」「雪中錦鶏図」
南天雄鶏図」「老松白鶏図」「芍薬群蝶図」

第2期
「菊花流水図」「桃花小禽図」「棕櫚雄鶏図」
「梅花群鶴図」「梅花皓月図」「雪中鴛鴦図」

第3期
「蓮池遊魚図」「芦鵞図」「老松鸚鵡図」
「紫陽花双鶏図」「秋塘群雀図」「梅花小禽図」

第4期
「向日葵雄鶏図」「大鶏雌雄図」「群鶏図」
「池辺群虫図」「貝甲図」「老松白鳳図」

第5期
「花鳥−愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」第5期 6幅
第5期 単品集
老松孔雀図」「芙蓉双鶏図」「薔薇小禽図
「群魚図 蛸」「群魚図 鯛」「紅葉小禽図」

最後の最後に・・・若冲所蔵品、画像データーベースの参考

MIHO MUSEUM 「亀図」を発見。ニューヨーク・バーク・コレクション展 で「月下白梅図」があった。東京国立博物館館蔵品ギャラリーからも検索できる。国指定文化財等データーベースもあるね。


所蔵品先リストは、アートボンから「作品の居所とリンク」 「没後200年 若冲」展図録に収録されていない作品」を参考にね!

Fisher Fine Arts Library Image Collection Letter: J 「Jakuchu, 1716-1800, (Japanese)」 より

web電藝 「白鶴図」、細見美術財団所蔵「糸瓜群虫図」/「鶏頭蟷螂図」/「風竹図」、西福寺所蔵「蓮池図」、和歌山県・草堂寺所蔵「隠元豆・玉蜀黍図」、そして「百犬図」などの画像を用いた「宇宙画」論としての展評エッセイが掲載。