ウェイン・キャット
「彼は自身の猫をつくりあげた。猫のスタイル、 社会、世界そのものを創造した。ルイス・ウェインが描く猫とは違うイギリスの猫など 恥じてしかるべきである」
その彼って誰のことかというと、みんな知っていると思うけど「ウェイン・キャット」で有名なルイス・ウェインのこと。時代の流行に群がる人間社会に対する風刺に猫の擬人化は大流行したんだよね。
「レストランなどにスケッチ・ブックを持ち込み、その場にいる人々を猫に置き換えて、できるだけ人間臭さを残したまま描く。こうすることで対象の二面性を得ることができ、ユーモラスな最高の作品になるんだ」
ウェインの描く猫たちは二本の足で立って歩き、笑い、当時の流行の服装を着こなし、楽器を演奏したり、イギリス幸福論のティータイムを楽しみ、煙草をくわえ、カードや、釣り、オペラ鑑賞と人間のすることはみ〜んなやってる。でも、僕的には初期の作品も好みじゃないんだ。
彼は、のちに統合失調症の症状経過をはっきりと示す絵画を残した画家として、精神医学界でも世界的に知られることになったよね。最初は写実的だった猫の絵が、抽象的・幾何学的な絵へと変化していく。まぁ、知っていることだと思うけど、ちょっとゾッとする。グロテスク美とも言いがたい。でもさ、このイラストは別。どう? それだけのことなんだけどさ。
「たまごまごごはん」さん
トラックバックありがとうございました。気がつくのが遅く、失礼申し上げました。
さて、たまごまごごはんさんの「ウェイン・キャットについてしらべてみた。」は、統合失調症など、ウェインに関する記事にもリンクされており、大変参考になった記事。
たまごまごごはんのたまごまごさん、ちょっと、このフレーズ気に入った。
- 作者: Patricia Allderidge,Louis Wain
- 出版社/メーカー: Bibliotheque de l'image
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